ベナンでお籠り生活(1日目)

 9月8日(火)、お籠り生活1日目である。ベナンは今、雨季にあたる。アフリカが暑いと思ったら大間違いで、この時期は、日本より気温は低いと思う。朝晩は寒いくらいで、ドライヤーが無く髪を乾かせない状態では、結構辛い。
 朝、クラリスが仕事に行く前に立ち寄ってくれた。何も異常は無いし、困っていることも無いということが分かると、クラリスは安心していた。
 クラリスは抜かりがない。ベナンに到着してから、ネット環境がなくて、無事であることを誰にも伝えることが出来ていなかった。しかし何と、昨夜のうちに私の父にメールを送って、私の無事を伝えていたのだ。以前、父がクラリスに手紙を書いたとき、連絡先を書いていたのだ。まさか、それが役に立つ日が来るとは。さらに、従姉がクラリスに手紙を書いており、そこにも連絡先が記されていたので、従姉にも連絡をしていたようだ。だから私の家族は、私が無事に到着していることと、Wi-Fi が入らなくて連絡が取れないこともすでに知っているという。
 クラリスWi-Fi モデムを契約してきてくれたので、これでようやく人と連絡が取れる。クラリスに礼を言うと、クラリスは安心して仕事へ向かった。
 さて、何をしよう。お籠り生活は、日本でもしていたが、あのときは料理をしたりパンを作ったり、何かしらすることはあった。しかし、ここはベナンだ。陰性とはいえ、土地勘もないから、今はフラフラと出歩くことも出来ない。
 ということで、YouTube でひたすらフィギュアスケートを見ていた。すると、時差ボケなのか、ただの怠けなのか、眠くなってきたので、昼ご飯までまた寝ることにした。12時を少し回ったところで起きると、ちょうどその直後に扉を叩く音が聞こえた。開けると、ゲストハウスのスタッフが昼食を持って来てくれた。朝食はパンであった。久しぶりにベナン料理が食べたいと思っていたのだ。

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お昼ご飯。フライドポテトと野菜がご飯の上に乗っている。
 通常、ベナンのご飯には唐辛子がついているのだが、クラリスがつけないように頼んだのだろうか。程よい辛さであった。
 そこからはひたすらゆったりと過ごした。日本にいると、何だかんだ忙しい。特に、期末試験の採点や成績入力、夏期講習期間は本当に大変であった。何もしなくて良い期間というのは、楽そうに見えるが、何か物足りない。結局、これまた時差ボケかただの怠けか、昼ご飯の後も寝てしまった。
 夜7時過ぎに、夕ご飯が届けられた。何もしてなくても腹が減るとは一体何事だ。モリモリと食べて、シャワーを浴びて、またもや寝ることにした。ベナンまで来て一体何をしているのだろうかと思うが、仕方ない。明日までこのお籠り生活をエンジョイすることにしよう。

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ジャォと魚と野菜。