ベナンでのクリスマスイベント
12月22日(火)、クリスマス直前。凄まじく激務であった。帰国して、
いよいよ、2学期が終わり、冬休みに入る。まさか、 1学期だけ勤めた学校に、戻ることになるとは思わなかった。あのときは1学期限定の病欠代替として入ったし、9月にベナンに戻る予定でもあったから、もうこれっきりだと思っていた。ところが、また先生が足りなくなってしまったそうで、声がかかったのだ。「ちょっとベナンへ」 と言って去ってから2ヶ月ほどで、 しかも2学期の途中から再度やってきた私を、 生徒たちも先生たちもあたたかく迎え入れてくれたことには感謝で ある。そんな怒涛の2学期も終えて、冬休みに入ろうとしている。
このイベントでは、 子どもたちにクリスマスプレゼントとして食料品を渡す。さらに、 1年に1回のクリスマスなのだから、 子どもたちに目一杯良い思いをしてもらうために、Cove から一番近いところのホテルを会場としても借りるのだという。ホテルといっても、写真を見た感じゲストハウスのような感じだった。クラリス曰く、 Cove という小さな村から出たことのない子どもたちばかりだから、ホテルでクリスマスパーティーをするなんて、きっと彼らの世界を広げることになるんじゃないかということだ。プレゼントの食料品などは、 私とクラリスで折半しようということになった。ということで、クラリスにお金を送らなければならなくなった。日本からベナンへの送金手段として、Western Union を用いた。これがまたとてつもなく厄介で、 受け取り手の名前を間違えてはいけないということは当たり前だが 、私はクラリスのミドルネームの位置を何度も間違えていた。日本人の名前にはミドルネームがないから、概念がなくて難しい。正直、ミドルネームが果たす役割も分からない。しかし、便利な世の中になったものだ。相手の名前とメールアドレスだけで、現地通貨でお金を受け取れるなんて。そんなこんなで、ギリギリになってようやく送金も出来て、 今日を迎えたのだ。
私たちが11月にプロジェクトを実行したときにクラリスが雇った 友人のカメラマンも、今回の旅に同行したようだ。 プロが撮った写真の数々を、 クラリスがドライブで共有してくれた。それを見る限り、 大成功だったようだ。クラリスは持ち前の頭の良さを生かして、 きっと色々とプランを練って、この日を迎えたのだろう。 子どもたちの顔を直に見てみたかった。そうすれば、 よりリアルな子どもたちの感想が分かっただろう。
今年のクリスマスイベントは、CHILDREN EDUC として行ったが、その前まではクラリスは1人でこのイベントを開催していた。今年は、子どもたちへのプレゼント代は私と折半だったとしても、Cove までの旅費やホテルの貸切代、その他の費用はクラリスが払った。そこまでする彼女のモチベーションには本当に感心する。自分のために使いたいお金や時間だってあるだろうに、1年に1回のクリスマスで、それらを子どもたちのために捧げるなんて。すごいなあ、と思いながら、私は Amazon で 自分用のクリスマスプレゼントとして、ムーミンの冬用パジャマをポチッとした。