連投ごめんなさいとあのすごいベナン人との再会と少しの寂しさ

 12月5日(木)、夕方頃、昨日ブログを書き終えたままのパソコンの画面を見た。おや、と気がついたのだが、私は同じ記事を2度アップしていたようだ。どうしてこんなことになっているのか。思い当たるのは、今朝、ネット状態が良くなくて、色々なページの更新ボタンを押していたら、どうやら昨日の記事のページも更新ボタンを押していたらしい。同じ記事に☆をつけてくださった方、本当にごめんなさい。ただの私のミスで、全く同じ記事をアップしていました。そして両方に☆をいただいたので、削除せず、このまま残したいと思います。

 今週は、ベナンの国立大学アボメ・カラビ大学で仕事があると聞いていた。私の仕事場であるビジネススクール "ベリ"は、入学者の増加によって、今年から授業の1部をアボメ・カラビ大学で行うのだそうだ。その移行期間にあたっているので、今は色々と学生たちに授業の説明などを行なっているそうだ。そして、移行期間であるが故に色々とバタついており、火曜日から木曜日にかけて、急に予定が狂ったらしく、研修が出来ないと言われて、自宅待機をして良いと言われていた。せっかく給料問題が片付いたのに、仕事をしていないのに果たして給料をもらって良いのか。
 とりあえず、自分が実際に教える際にテキストとして使うことになる本を家で読んでいたところ、とある人物から WhatsApp でメッセージが入った。その人物とは、2週間前、青年海外協力隊の方たちと優雅な朝ご飯を食べているときに、私たちの分までサラリと会計をしてくれた人である。彼は英語を習いたがっており、私が英語の先生であると知って、私から英語を習いたいと言ってくれたのだ。その場で連絡先も交換していた。そのときのお礼がしたいし、私が2ヶ月ほど日本に戻ることを知って、また会ってくれることになったのだ。
 私のお抱え運転手であるパトリックに待ち合わせ場所まで連れて行ってくれるよう頼んだ。待ち合わせ場所は、2週間前に彼と会ったカフェである。彼は大都市コトヌーで働いており、その休憩中に抜けて来てくれるとのことだ。
 フランス語のメニューが読めない私のために、英語でメニューの説明をしてくれた。
 オムレツとフライドポテトとサラダのプレートとコーヒーを頼んだ。これで2000セファ(日本円で400円)である。十分な量であった。
 彼の英語は、流暢というほどではないが、ゆっくりと、簡単な単語を使って話せば十分にコミュニケーションが取れる。
 彼の経歴を聞いてみると、大学卒業後からかなり立派なところで働いてきたようだ。経歴があまりにも華やか過ぎて、驚きを隠せなかった。家族の写真も見せてもらったが、絵に描いたような立派な家と綺麗な奥さんと可愛い子どもたちが写っていた。どうして私はこんな立派な人物と話しているのだろうか、と思ったほどだ。
 さらに、私がベナンでも英語の先生をやろうとしていると知るや否や、とある学校を紹介出来るとまで言ってくれた。ベナンでは、仕事を掛け持ちすることはもはや当たり前で、ほぼ全員がしている。私もベリ以外の仕事を探そうとしていたのだが、まずはベリでの仕事をこなせるようになってから、と思っていたのだ。彼から紹介してもらった学校を、クラリスが知っているかどうかが気になったので、WhatsApp で聞いてみた。
 食事を終えて、彼は今からその学校に連れて行ってあげようかと申し出てくれたのだが、今日家を出るときに、クラリスからしつこいくらいに、
 
    "Pay attention."
 
と言われていた。良い人そうでも、既婚者でも、男性ならば用心することに越したことは無いので、くれぐれも店以外では会うな、と。クラリスを心配させないために、約束はしっかり守る。なので、『ベリでの仕事に慣れてきたら、ぜひ連れて行ってください。』と丁重にお断りをした。そして彼は、私がお礼をしたいからと誘ったにもかかわらず、またもや奢ってくれた。
 その後、彼は休憩中に家族にお土産を買わなければいけないとのことで、私より先に店を出た。私は、パトリックに指定した時間にまた迎えに来てもらえるように頼んだので、店の中で待つことにした。
 何気なくスマホを見ると、鬼のようにクラリスから電話がかかって来ていた。あいにく、かけ直しても通信状態が悪かったのだが、はっきり聞き取れたのは、叫び声に近い声で
 
   "Where are you!?"
 
であった。何でまたこんな急に聞いてくるのか、と一瞬思ったが、どうやら私が先ほど送った学校の情報を見て、2人でそこに行っているのかと思ったのだそうだ。クラリスとしては、散々店の外では会うなと言っていたのに、のこのこと私がついて行ったのかと思ったようだ。
 苦笑しながら、ついて行っていないことと、もう彼は店を去っていることを告げると、安心していた。
 あのすごいベナン人は本当にすごいベナン人であったと、家に帰ってからクラリスに報告をすると、クラリスは訝しげながらも、紹介してもらった学校については確かに有益な情報なので、私が2月に戻って来たときに改めて連れて行ってもらおうということになった。
 クラリスは再び、連れて行ってもらうときは自分も一緒に行くから、どんなに良い人でも絶対に2人きりになるなと念を押して来た。実の母よりも私に母親のように振る舞うクラリスと、もうすぐしばらくのお別れである。ベナンを経つまであと2日。少し寂しさを感じた。