新着情報とベナンの交通事情

読者の皆様
 
 
 連日のお知らせで恐縮ではございますが、10月25日(金)より、私とクラリスの共同プロジェクトとしてクラウドファンディングを始めております。
 経済的な理由で学校に通うことが出来ない子どもたちを支援しようと思っています。ご支援、ご協力を何卒よろしくお願いいたします。リンクを貼りますので、ぜひお読みください。また、以下のサイト内の「新着情報」というところを更新しておりますので、ご興味があればどうぞそちらも合わせて読んでいただけますと幸いです。
 
 
ネットでのご支援にご不安やご心配な点がある方は、代理でのご支援も可能でございます。以下のアドレスが迷惑メールに振り分けられないように設定をして頂いた上で、一度私に直接ご連絡を頂ければと思います。
 
maki.kurashina.moominvalley【アットマーク】gmail.com
 
 また、11月1日(木)日本時間午前5時30分の時点で、何と31人の方にご支援頂きました。そして支援金額は33万円にもなりました!!皆様、本当に本当にありがとうございました。
 皆様のご支援、本当に励みになります。8月末から準備を始め、2ヶ月余りなかなか思うように情報が集まらなかったり、停電や雨に悩まされてスタッフの方との打ち合わせも進まず、不安でいっぱいでしたが、こうして皆様にご支援していただけることで、このプロジェクトの価値を再認識出来て、ぐんぐんと前に背中を押していただいているようです。
 改めて現代の SNS やネットの力に驚いています。人から人へ伝わり、長らくお会いしていなかったのに、私のことを覚えていてくださった方や私と直接面識がない方ともこうして繋がることが出来、今はその素敵な側面に感動しております。
 また、何人かの方から『期限内に43万円が集まれば、それで募金は終了となるのか?』というご質問を頂きました。結論から申しますと、終了とはならず、期限内は続けさせて頂きます。もし、その結果43万円よりも多くご支援頂いた場合は、当初の予定より多くの子どもたちを学校に行かせられることになります。
 皆様、どうぞ引き続き、ご支援、ご協力をお願いいたします。
台風や大雨などで被害にあわれている方もいらっしゃる中でのお願いとなり、心苦しさも感じております。また、学校関係にお勤めの方は、文化祭などの行事シーズンと重なりました。色々とタイミングが悪く、申し訳ありません。
 
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 10月31日(木)、日本ではハロウィンで賑わった日であると思うが、ここベナンではそういった行事はない。いつも通りの1日であった。専属ドライバーがついてから、バイクタクシーをつかまえる手間が省けて、クラリスも満足している。昨日も記したが、このドライバーは本当にパンクチュアルで、今日はなんと予定の15分前からスタンバイしていた。
 朝8時に家を出れば、9時前には仕事先に着く。しかし、都心部に位置しているため、朝は渋滞にはまるときがある。そして、ここ数日、朝から嫌なものを立て続けに見ている。交通事故である。しかも結構激しい。救急車のサイレンの音を聞かない日はないのだが、間近で見ることも増えてしまった。昨日はまさにぶつかった後の光景を見てしまったし、今日は救急車で運ばれているところを見てしまった。ベナンには、信号があまりなく、渋谷のスクランブル交差点のようなところには警官が立って交通規制をしているが、それ以外はほぼノンストップで走り続ける。ちなみに日本の基準でいくと、全員あおり運転である。車間距離という概念はない。どおりで人との距離も近いわけだ。バイクは歩道も普通に走るし、人は平気で横断する。そして、バイクタクシーの運転手にはヘルメット着用が義務付けられているのに、なぜか同乗者にはその義務はない。従って、私は頭むき出しで乗っている。排気ガスもすごいので、ヘルメットもだが、マスクも欲しい。さらに、土埃もすごいので、サングラスも欲しい。なお、バイクタクシーについてのより詳しい記述は「カカノ一人乗りデビュー」に記している。
 通勤に小一時間かかるため、色々な光景を目にするのは楽しい。意外とあっという間である。まず面白いのが、別のバイクが並走している際、ドライバーか同乗者が必ず私を二度見することである。ドライバーは目を離すと危ないので、そこまででもないが、同乗者は私が目をそらすまで見てくる。外国人、それもアジア人を見慣れていないため、よくあることだ。こちらが笑うと、向こうも笑うので決して拒絶の眼差しではない。そして、高確率でそのドライバーか同乗者が、私のドライバーに話しかけている。ドライバー同士並走しながら話すことも珍しくない。だから事故が起こるのでは、とも思うが。
 次に面白いのが、バイクタクシーも車も、実に色々なものを運んでいるところだ。ベナンでは宅急便のように物を運ぶためのトラックがほぼ無い。従って、何か大きなものを買ったら、極力自分のバイクか車かで運ぶのだ。残念ながら、自分もまだバイクに乗りながら写メを撮るという荒技は出来ないため、写真は載せられないが「ベナン バイク 物を運ぶ」とかで検索すると面白い光景が見られる。
 車も面白い。後ろのトランクにはあふれんばかりのパイナップルが詰め込まれていて、実際あふれて道路に転がっていたことがある。乗合バスにはもはやあふれんばかりではなく、あふれている人が詰め込まれている。事実、そのような車には大抵ドアが無い。文字通りはみ出て、半身を外に出して辛うじて乗っている人もいる。だから、事故が起こるのでは、と思うが。
 車もバイクも日本の中古車が多い。新車に乗っている人ももちろんいるが、多くの人の車とバイクは何かしらが壊れている。しかし、中古だからではなく、道はデコボコだし、雨が降れば水にはまるし、そりゃ故障するわという道路状況なのだ。今日は、どう壊れたのか、はたまた壊したのか分からないが、ハンドル部分がやけに短く、親指と人差し指で運転しているバイクを見かけた。ミラーも壊れていた。どうしてそれで運転できるのかは謎である。
 そして、渋滞にはまると、車間距離という概念が全く無い車とバイクのドライバーや同乗者同士が世間話を始める。何を言っているかは分からないが、『お〜渋滞にはまったなあ。』とか話しているのだろうか。そして間違いなく、私の周りで『ヨボヨボ』という言葉が聞こえる。現地語で、「外国人」の意味だ。さらに、その渋滞を見計らって、一斉に人が物を売りにやってくる。売っているものは様々で、日用品から食料まで色々だ。ドライブスルーごとく、そこで朝食を調達する人もいる。雨が降り始めれば、レインコートを買う人もいる。中には、『それ、この渋滞中に買う必要ある?』と思うような調理器具や時計を買っている人もいる。そして、進み始めると一斉にプップーと鳴らす。非常に面白い光景である。
 姉にそのことを言うと、『日本に帰ってきたときに気をつけなさいよ。』と言われたが、まさしくそうである。幸い、車もバイクも免許がないので乗ることは出来ないが、うっかりベナン方式の道の渡り方をしてしまわないように気をつけなければならない。しかし、日本の満員電車も外国人から見ればなかなか面白い光景なんだろうな、と思った。あれはあれで異常な気もするが。人との距離が近いベナン人ならばそこまで苦ではないのだろうか。クラリスを満員電車に乗せたらどんな反応をするかな、と思うとちょっと面白かった。