新着情報とインタビュー掲載と寸法と新車

読者の皆様

 
　１０月２５日（金）よりスタートいたしました、私とクラリスのクラウドファンディングは、多くの皆様のご支援のおかげさまで、１１月６日（水）に目標金額であった４３万円に達しました。心より感謝申し上げます。また、さらなるご支援のおかげさまで、現時点で、４９万円にも達しております。本当に連日のご支援に、心より感謝申し上げます。
　皆様からのご支援をとてもありがたく思いながら、このようなお願いをすることも大変申し訳ありませんが、１１月２５日（月）までは募金を続けさせていただきます。最初の目標金額である４３万円に達した今、１１月２５日（月）までにいただいたお金を全てこちらは受け取ることが出来、より多くの子どもたちを学校に行かせることが出来ます。私とクラリスの夢は「１５人の子どもたちを学校に行かせること」ではなく、「１人でも多くの子どもたちを学校に行かせること」でございます。最初の目標金額に達してからも、多くの方にご支援いただきました。いただいたお金は、１６人目以降の子どもたちの学費となります。どうぞ皆様、引き続き、ご支援、ご協力をお願い申し上げます。
　台風や大雨の被害にあわれた方もいる中で、このようなお願いをしてしまい、大変心苦しく思っております。また、学校関係にお勤めの方にとりましても、行事シーズンでお忙しいときと重なってしまい、大変申し訳ありません。
　また、本日はお知らせが２点ございます。特定非営利活動法人 開発メディア ganas （ガナス）が、私たちのクラウドファンディングのことを記事にしてくださいました。こちらもぜひご覧ください。
 
 
　次に、Readyfor サイト内の「新着情報」というところを更新しております。Blog の記事と重複しておりますが、もしよろしければご覧ください。「青年海外協力隊の方とベナン人のお宅を訪問して ~Part1~」というタイトルです。
 
 
　以下は、お知らせ済みではありますが、こちらも今回のクラウドファンディングに関してインタビューを載せてくださいましたので、まだご覧になっていない方はぜ、ひ見ていただけますと幸いです。
 
 
 
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　１１月１０日（日）、朝遅くまでぐっすり寝ていた私を、珍しくクラリスが起こした。大抵、私の方が先に起きる。クラリスに起こされて時計を見ると、９時近くになっていた。
 
    "You were really tired. You were sleeping too much!"
 
と言われた。確かに、ノンストップで全力で寝ていた気がする。のそのそと起きて、洗濯を済ませた。今日は、先週買った赤と黒の布を持って、クラリスのお姉さんのところに行き、寸法を測ってもらい、ドレスの作成を依頼するのだ。
　先週の記事で私は、ヘアドレッサーであるクラリスのお姉さんにドレスの作成を依頼する旨を記してしまったが、これは私の勘違いであった。訂正すると、クラリスにはお姉さんが２人おり、ヘアドレッサーのお姉さんの方ではなかった。テイラーさんのお姉さんの方であった。『お姉さんはヘアドレッサーでもあり、テイラーさんでもあるのか。え、職業２つ？』と思った読者の皆様、ごめんなさい。私もそう疑問に思っていた。
　ということで、テイラーさんの方のお姉さんの元へ向かった。前日９日は、バイクで走り出してから５分後にクラリスがスマホを忘れたことを記したが、何と今回は、走り出してから１０分ほど経って、肝心の布を持ってくるのを忘れたことに気がついた。ただし、これはクラリスだけの責任ではない。ドレスの作成の依頼をするのに、どうして肝心の布を２人揃って忘れるのか。しかし、クラリスはこの後用事があるというので、もう引き返すことが出来ない。寸法だけでも測ってもらうべく、とりあえずお姉さんのところへ向かった。
　ヘアドレッサーのお姉さんのところほど頻繁には来ないが、こちらのお姉さんも私のことをいつもあたたかく出迎えてくれる。ご主人はいつも勉強か仕事かで机に向かっているが、私が来ると英語を話してコミュニケーションを取ろうとしてくれる。
　クラリスは私を送り届けた後、大急ぎで用事に向かった。クラリスが戻って来るまで私はここで待たせてもらうのだ。お姉さんのご主人が通訳となって、私に布を持ってきたかどうかを尋ねた。
 
    "Actually I forgot to bring it..."
 
と言った。では何しに来た？と言われるのを覚悟で。
　すると、ご主人もお姉さんも笑顔で、何てことない、じゃあ寸法だけ測ろう、と言うように笑い飛ばしてくれた。デザインはすでにクラリスがお姉さんにメールで送っているため、そのデザインを見ながら、裾や袖はどれくらいまでか、などを決めていった。お姉さんは私の体型に驚くことなく、淡々と測ってくれた。
　改めてデザインを見ると、なかなか挑戦的なものだな、と思ったが、もはや後戻りは出来ない。果たしてこの体形で着こなすことが出来るかはいささか疑問ではあるが。
　寸法を測り終えると、クラリスの甥っ子が挨拶に出て来てくれた。彼とも何度も会ったことがある。お姉さんが甥っ子に何かを話していた。話し終えると、ご主人が通訳してくれた。何と、甥っ子が今から私をクラリスの家まで連れて行ってくれると言う。布を取りに戻ったらどうか、と言うのだ。ありがたい。そうでなければ、クラリスが月曜日に仕事の合間をぬって布を持って来ることになっていた。私が日本に帰国するのが１２月初旬なので、ドレスの作成は１１月までにお願いしているのだ。１日でも早い方がお姉さんにとってもありがたい。お言葉に甘えて、甥っ子にお願いをして、バイクで家まで引き返してもらった。
　家に帰ると、近所の子どもたちが私が帰って来たと思って、ワラワラと写真やらハグやら握手やらで寄って来た。甥っ子を待たせているので、素早く子どもたちの相手もして、家に駆け込んだ。布を持って再び家を出ると、子どもたちが出待ちをしていた。私が再び出て来ることを感じ取ったのか。そして再び素早く、ブレブレの写真を撮って、セカセカとハグをして、ブンブンと握手もして、甥っ子の元に戻った。
　バイクにまたがって、クラリスのお姉さんの元へ戻った。布を見せると、お姉さんは大層驚いていた。フランス語だか現地語だったので細かくは分からないが、とりあえず表情から布のことを褒めていることは分かった。確かに、一般的な布より高いものだった。クラリスも、このブランドの布がこの値段（２００００セファ、日本円で４０００円。）で買えるのは通常有り得ないと言っていた。私とクラリスのお揃いでドレスを作ってもらう予定だが、まずは私のを優先してくれるとのことだ。早ければ１週間で仕上げてくれるそうだ。とても楽しみである。
　クラリスも用事から戻って来て、ちゃっかりとここで昼食までご馳走になってしまった。さらに、ベナン人のエナジードリンクとも言える、ビサップジュースまでいただいた。ヘアドレッサーのお姉さんの方でもご馳走になったことがあるが、これがまた冷えていて美味しいのだ。　
　お姉さん一家に別れを告げて、家を後にした。帰り道、クラリスは友達と少し挨拶がしたいそうで寄り道をした。すると、いつも私の方向音痴をバカにしているクラリスが、珍しく道に迷っていた。『あれ？』を何回繰り返しただろうか。クラリスは豪快に笑いながらごまかしていた。
　ところで、クラリスは数週間前にバイクを新調した。新しいバイクで２人乗りをするのはこれが２回めだ。昨日と今日、２回連続で忘れ物をして、珍しくクラリスを道に迷わせている。新車の呪いでないと良いが。