１周年

　７月３１日（金）、今日は私がベナンに渡ってから１周年記念日である。昨年の７月３１日にベナンに渡ってから、もう１年が経ったというのか。何と早い。この１年は、本当に大きな１年であった。マラリアや感染症にもかかったし、クラリスと一緒に住んで楽しいことや辛いことも経験した。給料未払いの中、お金がなくてクラリスや他のベナン人に助けられた。クラウドファンディングもした。コロナのせいで、帰国も余儀なくされた。でも、この一時帰国中、１学期だけ日本の学校に勤めることが出来た。そして、その勤めももう終えようとしている。色んなことがあったが、何より自分の人生の大きな転換期であった。

　たくさんの人に出会って、助けられて、人のあたたかさを知った。「最近の日本は...」と言われがちではあるが、そんなことはない。ダメになっていっているのは一部の人たちだけで、また別の一部の人々は、とてつもない優しさで溢れている。全くの赤の他人が、見ず知らずの私の夢を応援してくれたことだってあった。

　クラリスと出会って、CHILDREN EDUC BENIN を発足させてからも、もうじき１年が経とうとしている。しかし、クラリスは私がベナンにやってくる前から、子どもたちへの教育支援に興味を持ち、別のベナン人団体と一緒に活動をしていた。クラリスにとっての CHILDREN EDUC BENIN は、私と出会う前にすでに始まっていたのだ。それが、奇しくも私がベナンに渡った７月３１日頃だったそうだ。

　クラリスが教育支援を始めた日と、私がベナンに渡った日と、２つの意味を込め、クラリスがお祝いのケーキを手配してくれたようだ。そして、ベナン人お得意の記念日 T シャツも作ったそうだ。

　もうすぐベナンに戻る。４ヶ月前に、突如として別れを告げたベナンに、もうすぐ帰るのだ。

お祝いのケーキ。

１周年記念の Tシャツ。（左がクラリス）