出国前の検査
10月22日(木)、今日もまた PCR 検査を受けに行く。もうすぐ出国なのだ。PCR 検査は、
ただ、ここ最近やはりさすがに他の外国人からのクレームも多かったのか、 色々改善されているようだ。現金でのやり取りをやめて、 支払いは全てオンラインで行われるようになったし、 出国者と入国者で検査場を変えるなど、 前は一箇所に全員集めていたのに分散することになったようだ。 これはありがたい。前に検査を受けたときは、 番号札がもはや機能していなかったし、 大量に人が並んでいるのになぜか自分はスイスイ進んだし、 ちょっとよく分からない仕組みであった。
改善されているとはいえ、 きっと今日もある程度は待たされるだろう。 暇つぶしにフランス語の単語帳でも持っていくか。 音楽が聴きたくなるかもしれないから、 ウォークマンも入れておこう。 クラリスにバイクタクシーの手配をお願いして、 朝11時くらいに家を出た。
本当は、朝10時に家を出たかったのにドライバーが遅刻をした。 待てど暮らせど来ないので、 少し早いがお昼ご飯を食べて行こうと思い、皿にご飯を盛った。 いざ食べようとしたそのときに、クラリスから連絡が入り、 今ドライバーが到着したとのことだ。
毎度毎度思うのだが、 この国は私の行動を把握しているのだろうか。停電も断水も、 なぜか私にとって最高にバッドタイミングで起こる。せっかくご飯をお皿に盛ったので、大慌てで食べ切って、家を出た。
潮風を浴びながら、バイクタクシーで目的地へ向かった。 検査場に着くと、毎度受付のところにいるおじちゃんがまたいた。 このおじちゃんは、私がここに来るたびに丁寧に誘導してくれる。 私がフランス語も現地語も話せないことを知っている。今日も「 お、また君か」というような顔をして、私に挨拶をした。
日曜日に出国をするので、検査を受けたい旨を告げると、 とある場所に誘導された。オンライン化に伴って、 現金のやり取りをする手間が省けたのは良いが、 オンラインでの手続きの際に支払った証明として表示されるコードを見せて、 領収書を発行しなければならないようだ。 出国者と入国者の検査場を変えたからか、人もそれほどいなくて、 この発行もすぐに終えた。 その領収書を持って今度はどこに行けば良いのかを尋ねると、 2階だと言われたので、階段を上がった。ここにも人はほとんどいなかった。看護師のおばちゃん達も暇そうであった。受付で検査を受けたい旨を伝えると、暇そうなおばちゃん達が一斉に立ち上がって「こっちこっち」と手招きをしながら私を呼んだ。一瞬たじろいだが、一番近くの検査ブースに入ると、他のおばちゃん達はガッカリした顔をしていた。私は客ではないのだが。あまりにも暇すぎて、検査希望者が来るのを楽しみにしていたのだろうか。